誰にも見られずに痔を直せるなら、恥ずかしさは少しもありません。

痔は治せる - こっそり、内緒で、知られずに -

痔を悪化させる5つの要因

 

痔にかぎらず、病気はそのままにしていると症状がひどくなり、ときには命を落とすこともあります。体調に異変を感じたら、早めに医師の診察を受けてください。「痔と思っていたら大腸がん」、が増えています。

 

肛門周辺の炎症が痔の元凶

 

痔は大きくは「痔核」「裂肛」「痔瘻」の三つに分けられます。
いずれの痔も病気を誘発し悪化させる危険因子は肛門周辺に起こる炎症です。

 

もともと人間の体には免疫機能があり、外から入ってくる細菌やウィルスを撃退して排除し、健康を維持するための働きをします。免疫をつかさどるのはリンパ球のT細胞、B細胞や白血球などです。
とくに口腔内と膣内、肛門内の3ヶ所では、局所免疫といって体を守る働きが強力で、病原菌の感染や炎症が起こりにくくなっています。

 

人体を攻撃し、健康を害する要因を攻撃因子といい、ウイルスや細菌があります。そして、これらの攻撃因子から健康を守る機能が人体にはあり、これを防御因子といって免疫機能があります。危険な攻撃因子がいたるところにある地球上で、私たちの体は、防御因子の働きによって健康が保たれているのです。

 

肛門周辺に炎症を起こす5つの要因

 

私たちの生活に中で、肛門に炎症を起こす原因となる主なものには、「便秘・下痢」「肉体疲労」「ストレス」「冷え」「飲酒」の5つがあります。

 

炎症の原因を、攻撃因子の増大と防御因子の低下と考えると、わかりやすくなります.肛門を通過する使は、きたない老廃物で、アルカリ性であるために、もともと肛門の皮膚粘膜にとって炎症を起こす攻撃因子であるといえます。便秘・下痢の排便の異常は、攻撃因子の増大です。アルコールも炎症を起こす物質なので、飲酒をすると攻撃因子を増大させることになります。

 

また、肉体の疲れやストレスは、肛門の局所免疫力を弱めるので、防御因子の低下を引き起こします。

 

健康な人の肛門が痔にならないのは、局所免疫という防御因子と攻撃因子とがうまくバランスがとれているためですが、痔の5大原因である「便秘・下痢」「肉体疲労」「ストレス」「冷え」「飲酒」がこのバランスをくずすと、痔を引き起こしたり、悪化させたりします。

 

もし、自分の便を手に塗ってそのままにしておいたならば、手の皮膚は炎症を起こして赤くなっているはずです。便は、アルカリ性で、細菌がいっぱい含まれているためです。
便秘症の人は、このような便を直腸や肛門に何日もためこんでいるのですから、肛門が炎症を起こしてあたりまえ、といっても過言ではありません。

 

攻撃因子が100で防御因子が100であれば、両者のバランスが保たれていて健康なので肛門に炎症は起きませんが、攻撃因子の力が120に増大したり、防御因子が80に低下すると、炎症が起きて痔になるのです。

 

これらを整理すると、攻撃因子が増大して痔になるケースが「使秘・下痢」「飲洒」の2つで、防御因子が低下して痔となるケースが「肉体疲労」「ストレス」「体の冷え」の3つになります。

 

@便秘・下痢(排便の異常)
使秘のときに、かたい使をいきんで排使すると、肛門の粘膜に傷がつくので、そこから使の中の細菌に感染して炎症を起こし、裂肛や内痔核になりやすくなります。また、きたない便を何日もとどめておくことになるので、炎症の原因になります。
慢性の下痢も便が勢いよく肛門を通過するときに、肛門の粘膜を傷つけて裂肛になったり、肛門腺窩に入って痔瘻の原因となることがあります。
便秘のときにいきむと、肛門のクッション部に大きな腹圧がかかり動静脈叢が拡張するため、痔核になります。

 

A肉体疲労
運動や肉体労働による肉体疲労は、筋肉に疲労物質をため、痔を誘発します。また、局所免疫力も低下するので、肛門内部に炎症が起こりやすくなって痔をまねきます。

 

Bストレス
神神経免疫学の研究によて、人間の免疫力は、心の状態によって高まったり、低下したりすることがわかっています。たとえば、ストレスや悲しいことがあると、免疫力は低下し、よく笑って楽しくすごすと免疫力は高まります。
ストレスは、免疫力を低下させるので、細菌に対する抵抗力がなくなって肛門が炎症を起こしやすくなります。
もともと肛門はきたない便が通過するところなので、おびただしい細菌と接触しています。ストレスによって肛門の防御因子である局所免疫力が低下すると、攻撃因子がまさって肛門に炎症が起こり、痔の症状があらわれます。

 

C冷 え
体が冷えると、肛門周囲の血竹が収縮するので血液の循環が悪くなり、うっ血するので炎症が起こりやすくなり
ます。
エアコンの普及によって、夏なのにお尻を冷やして痔になる人が増えており、痔は夏の病気といわれるようにな
りました。エアコンの温度設定には十分な注意が必要です。
とくに、コンピュータを多く設置している部屋や、スーパーの生鮮食料品コーナーなどは室温が低くなっている
ので、そこで働いている人たちは冷えすぎないように、注意が必要です。
お尻を清潔に保つためにも、排便のあとすぐに入浴や、お尻だけをお湯につける座浴をすると、血行がよくなって痔の原因の1つであるうっ血がとり除かれ、症状が改善されます。ただし、痔瘻の場合は、細菌感染による化膿が原因なので、温めると化膿がひどくなって痛みが増すので、温めてはいけません。

 

D飲 酒
飲酒のしすぎも、痔を誘発します。
お酒の主成分であるアルコールが、血管を拡張して炎症を引き起こす物質であるためです。アルコールは、肛門に炎症を起こす攻撃因子です。攻撃因子の増大を防ぐためには、飲酒の量は、心身の緊張をほぐす程度にしてください。あくまでも自分の体調に応じてですが、1日に、ビールならば中ビン1本、日本洒ならば1合、ワインならばグラス2杯ぐらいが目安です。
これらの痔をまねく攻撃因子を排除するには、食物繊維をたっぷりとって便秘を防ぎ、また、体養や睡眠を十分にとって疲労やストレスを解消し、免疫力を回復させることが大切です。

 

病気を治すのは人間の自然治癒力

 

人間の健康は、外部からの攻撃因子と体内の防御因子とのバランスで成り立っています。

 

外界から体内にウイルスや細菌が侵入すると、自血球やリンパ球などの免疫細胞が働いて侵入者を排除し、健康を回復させようとします。
病気になると、熱や汗が出るのは、免疫細胞が外敵と闘っている症状の1つといえます。

 

痔にかぎらず、病気を治し、健康をとり戻すのは、本人の自然治癒力によります。医師や薬は、その手助けをしているにすぎません。したがって痔の治療でも、免疫力などの自然治癒力を高めて、外的攻撃因子と内的防御因子のバランスを保つことが重要になります。

 

痔をつくったり、悪化させたりする「便秘・下痢」「肉体疲労」「ストレス」「冷え」飲酒」の5大原因から体を守るライフスタイルを、日ごろから心がけることが大切です。

 

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